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曖昧な発達障害「自閉症」 [情報(発達・知的)]

今回は、代表的な発達障害「自閉症」の分類について書いていきます。

自閉症は、色々な意味で「曖昧」な障害であるといえます。
そこで、ここではその「曖昧さ」に焦点を当てて分類を説明していきます。


1. 曖昧な「範囲」 ~古典的自閉症~

今回の題材である「自閉症」は、私の持っている障害でもあります。

「アスペルガー症候群じゃないの?」と思った方もおられると思いますが、
アスペルガー症候群は広義には自閉症に含まれるのです。

自閉症は、知的障害を持たない「高機能自閉症」
知的障害を持った「低機能自閉症」に分けられるのですが、
アスペルガー症候群は知的障害がなく高機能自閉症と似ているので、
違いはあるものの明確には区別されない場合もあります。
(まとめて「高機能広汎性発達障害(高機能PDD)」と呼ばれます)

さて、「広義」という事は「狭義」もあるという事です。

自閉症はそもそもは「知的障害のあるもの」、すなわち
今でいう「低機能自閉症」のみを指す言葉でした。
その為、自閉症という言葉は低機能自閉症のみを指して
使われる場合もあるのです。

その場合、高機能自閉症の側であるアスペルガー症候群は
自閉症ではない、という事になります。
例えば世界保健機関が定めた分類である「ICD-10」(現在の最新版) でも、
自閉症とアスペルガー症候群は別物として扱われています。

つまり、「アスペルガー症候群じゃないの?」と思った方も
決して間違いとは言えません。

なお、この狭義の自閉症は、広義のものと区別する為に
「古典的自閉症」「従来型自閉症」と呼ばれる事もあります。


2. 曖昧な「境界」 ~自閉症スペクトラム~

広義の自閉症および広汎性発達障害は、
症状が様々でそれぞれの障害にはっきりとした境界もないので、
どの障害なのか明確に判断する事が難しいといえます。

そこで、これらの障害を1つの「連続体」として捉えるという考え方が、
イギリスの精神科医のローナ・ウィングらによって提唱されました。

この考え方および分類を「自閉症スペクトラム」といい、
その中に含まれる障害を「自閉症スペクトラム障害」といいます。

自閉症スペクトラムには、「高機能自閉症」および「アスペルガー症候群」
「低機能自閉症」および「カナー症候群」などが含まれています。

なおカナー症候群とは、知的障害があり低機能自閉症と似た発達障害です。
アスペルガー症候群と同じく、明確には区別されない場合もあります。
「カナータイプの自閉症」と呼ばれる事もあります。


・自閉症スペクトラムを表した図

自閉症スペクトラムの図

(この図の作者は私ではありません。著作者がこの図の利用を
 許諾されているので、使用させていただいております)


では、今回はこれで終わりとさせていただきます。
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